
ソーシャルメディアの指標となると、多くの人はフォロワー数に注目し、そこで止まってしまいます。しかしマーケティング・テクノロジーの進化に伴い、ソーシャルメディア・ダッシュボードは、オーディエンス拡大だけでなく、より効果的なビジネスツールになります。
ペルソナ・ターゲティングやアカウント・ベースド・マーケティング(ABM)という観点でも、ソーシャルメディアはターゲットオーディエンスからリードや売上げを引き出す有効な方法として機能します。つまり、ソーシャルリスニングツールを通じて、ソーシャルメディアはブランド認知度を計測し、向上するための双方向性を持ったメディアとして活用できます。ソーシャルメディアはあなたの製品にとってのサポートやFAQチャンネルとしても機能します。その適用例はまだまだ続きます。
ソーシャルメディアのオーディエンスから受け取る価値を最大限にするため、ソーシャルメディアダッシュボードに追加できる8つのオーガニックのソーシャルKPIを紹介します。ソーシャルへの追加投資を要することなく、これらのKPI全ては追跡可能であり、また成長させることができます。
オーディエンスを増やす
1) ライフタイム・フォロワー
この最も分かり易いソーシャル指標は必ず追跡する必要があります。関連するすべてのプラットフォームやアカウントからフォロワーを追加し、プラットーフォーム毎にドリルダウンができるようにしておいてください。ライフタイムフォロワーの指標が無い場合は、現時点での合計を出すことで、時の経過とともに徐々に増えていくフォロワーを合算できるようになります。個人チャンネルの増加率を測定してその有効性を高めてください。
2) フォロワーズ・オーバータイム
チャンネルごと、期間ごとにフォロワーが何人増えているでしょうか? フォロワーズ・オーバータイムでドリルダウンすれば、フォロワーが自然に増えにくいソーシャルメディアチャンネルが明らかにになり、全体的な増加率が目に見えるようになります。
オーディエンスとのエンゲージメント
3) インプレッション
インプレッション!インプレッションとは超高速でスクロールされるツイートのように儚いものです。インプレッション計測のために、一部のプラットフォームは、他の比較してより長い滞在時間やエンゲージメントを必要とするものもあります。とはいえ、すべてのプラットフォームでインプレッションを測定してください。クリック数で割ることで、様々なプラットフォームでのクリック率がわかります。
4) クリック数
コンバージョンは通常、ユーザーをソーシャルメディアプラットフォームから自社Eコマースサイトやランディングページなどへの誘導となります。クリック数の計測はソーシャルメディアのROIを改善するための最初の一歩です。クリック率 (クリック数÷インプレッション) が低ければ、メッセージやコンテンツを適切なものに変えることで修正できます。
5) ソーシャルからのウェブサイト訪問数
クリック数を見ればどのようにトラフィックが流れているか ( 少なくとも自分のウェブサイトへのリンク上で) のおよその見当がつきますが、サイト訪問者は他の様々な方法でソーシャルからやってきます。具体的には、他の人々がシェアするリンクを介してきます。ソーシャルからのウェブサイトのビジター数とクリック数とを比較することが重要です。そうすることで、外部パーティがあなたのブランドをどれだけ活発にシェアしたり話題にしているかがわかります。
6) その他のポスト・エンゲージメント
例) シェア数、いいね数、お気に入り数、コメント数、返信数、リツイート数、リピン数
最も利用されているソーシャルメディアプラットフォーム間でも、それぞれ異なるエンゲージメント指標を用いています。最適な計測方法は、別のグループ名で計測することです。そうすれば、「リブランディングによってオーディエンスとさらにエンゲージすることがでできたか?」というシンプルな問いに答えることができます。Datoramaのダッシュボードなら、カスタムディメンジョンを使ってグループ分けして計測します。
オーディエンスに耳を傾ける
7) 好意的か否かという感情分析
ソーシャルメディアのリスニングツールを使えば、何パーセントのツイートがあなたのブランドを好意的あるいは非好意的に見ているかといった感情を分析することができます。悪評など存在しないと固く信じているのでなければ、好意的な反応が日増しに増えるのを見たいと思うでしょう。
8) コメント数 (急上昇には注意を)
コメント数やビュー数が急激に増えた場合は、より慎重な感情分析が必要な時です。2016年に起きたユナイテッド航空の乗客引きずりだされた事件を思い出してください。コメント数又はビュー数が一定数を超えて上昇した際のアラートを設定してください。そうすれば最もアクティブなフォロワーに対して適切に対応することが可能になります。
完璧なソーシャルメディアダッシュボードの実現に向けて、オーガニックKPIの計測は始動したばかりです。ぜひ、この記事を参考に各KPIを見直してみてください。
プラットフォームごとに指標とデータが分散していて、的確な計測ができずお悩みであれば、ぜひお問い合わせください。Datoramaが皆様のソーシャル戦略のお手伝いをいたします。
